なぜ留年・国試浪人経験のある学生はアンマッチしやすいのか?
〜“実力”よりも“リスク”が嫌われる世界〜
マッチングでアンマッチになる学生の中には、留年や国家試験浪人の経歴を持つ人が目立ちます。
「自分は実力あるから大丈夫」と思っていても、病院側の見方は違います。
その理由は非常にシンプルで、“国家試験に落ちるリスクが高い”と見なされるからです。
留年=卒業できるかすら不透明
医学部で留年しているということは、
- 単位の取りこぼし
- 臨床実習での不適応
- 態度や成績の問題
など、卒業までに何らかの障害があることを意味します。
つまり病院からすれば、
「この学生、本当に卒業できるの?」
という不安材料を抱えることになります。
国家試験合格に“既卒”は不利、これはデータが示している
では、国家試験浪人=既卒の場合はどうか。
これはもう、データがはっきりと“不利”であることを証明しています。
✅ 合格率の内訳(第119回・2025年)
- 新卒合格率:95.0%
- 既卒合格率:59.0%
- 全体合格率:92.3%
さらに、卒業からの年数が経つほど合格率は急落します。
| 卒業年次 | 合格率 |
|---|---|
| 令和6年卒(2回目) | 75.6% |
| 令和5年卒(3回目) | 60.9% |
| 令和4年卒(4回目) | 33.3% |
病院が避けたいのは、「空き枠リスク」
マッチングで病院が学生を選ぶ最大の前提は、
「国家試験に受かってきちんと4月に来てくれる人かどうか」です。
倍率のある人気病院であればあるほど、
「わざわざリスクのある人を選ぶ理由がない」
という空気は明確にあります。そう思われた時点で、候補から外される可能性は十分にあるのです。
まとめ
- 留年=「卒業できるか不透明」という印象
- 国家試験既卒=合格率が著しく低い(59.0%)
- 卒業年次が古くなるほど合格率はさらに低下
- 病院は“空き枠リスク”を避けるために、合格率の高い人を選ぶ傾向がある
次回予告:第9回ー基礎編ー 「なぜ“無駄なこだわり”を持つとアンマッチするのか?」
アンマッチの原因その⑧、
「なぜ“無駄なこだわり”を持つと落ちてしまうのか?」
あなたの“こだわり”は、そんなに大切にしないといけないものなのか?というテーマで掘り下げます。